● ANDRE MEHMARI / LACHRIMAE
ESTUDIO MONTEVERDI / BRA / CD / 2,600円(税込)
2003年に発表されたセカンド・アルバムの再発盤。ホジェーリオ・ボッカート(drums)、セリオ・バホス(double-bass)のトリオによる#1"Eternamente"に始まり、最新のトリオ作「アフェトゥオーゾ」のメンバーでもあるセルジオ・ヘジ(drums)、ゼー・アレシャンドリ・カルヴァーリョ(double-bass)とのトリオによる#2ジョビンの名曲"Dindi"、モニカ・サルマーゾ(vo)、ヂモス・ゴウダロウリス(violoncello)を迎えての神聖さすら漂う#4ミルトン・ナシメント名曲"Francisco"といったクラシカルな前半、ピアノの即興から演奏スピード感溢れるジャズへと突入するネルソン・カヴァキーニョ曲#5"Amor Perfeito"、"Eternamente"のピアノ・ソロ再演#6、ルカ・ハエーリ(clarinet)の優雅な調べを中心に美しい風景を描く#8"Uma Valsa em Forma de Avore"、Mônica Salmasoを迎えて再度演奏される"Eternamente"、今にも崩れそうなリズムで力強く聴かせる#13"Segundo Tema"、ピアノ・ソロで演じるラストのピシンギーニャの古典曲"Carinhoso"・・。圧倒的なテクニックと深い造詣に裏打ちされた繊細さと力強さを兼ね備えたメーマリのピアノが奏でるこれらの楽曲達は、リリースから10年近く経った今でも、簡単にその核心をさらけ出すことをせず、いかなる言葉による表現も空疎にしてしまうし、これからも安易な意味化を拒み続けるであろう。
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