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カテゴリー「ARG>FOLKLORE」の記事一覧

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アルゼンチン音楽手帖 ~Organic Music of Arhentina~


■ 『私が選ぶアルゼンチン音楽ベスト3』に執筆させて頂きました。
■ ディスクユニオン オリジナル特典 特典サンプラーCD-Rの選曲をしました。
■ 6/7(金) diskunion JAZZTOKYOでのトークショー&試聴会に出演します。
詳細

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アルゼンチン音楽手帖 ~Organic Music of Arhentina~
著 栗本斉
DU BOOKS / オールカラー・並製・A5変形 6月7日(金)発売予定 / 2,100円(税込・予価)


■■ディスクユニオン オリジナル特典 特典サンプラーCD-Rを先着でプレゼント!! ■■
アルゼンチン音楽手帖掲載アルバムから好トラックを選んだサンプラーです。アルゼンチン音楽に触れる入り口として、また心地よい時間を演出するBGMとしても最適のトラックを収録。

世界初!
「新しいアルゼンチン音楽」を紹介するディスクガイド。
フォルクローレ、ジャズからタンゴ、音響派、エレクトロニカまで
ジャンルを超えたラインナップ250枚を厳選。
旅行、料理、ファッションなどのコラムも挿入し、
多角的にアルゼンチンとその音楽を浮き彫りにします!

【コラム】

『素晴らしきメランコリーのアルゼンチンをたずねて三千里』
橋本徹

『大自然、街並み、そして人と食からこころ豊かになる情景の国』
文・中村真理子/写真・中村信彦(HUMMOCK Cafe)

『私が選ぶアルゼンチン音楽ベスト3』
岩川光/勝井祐二/北村聡/Saigenji/伊藤亮介/鈴木多依子/江利川侑介
ケペル木村/鈴木惣一郎/DJ Shhh/成田佳洋/松山晋也/山本勇樹

『アルゼンチンのファッションと音楽のコラボレーション』
竹本祐三子(H.P.France)

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栗本 斉(くりもと・ひとし)

音楽&旅ライター、選曲家。
アルゼンチン音楽を中心としたラテン、ワールドミュージック、和モノから、旅行記や世界遺産にいたるまで幅広く活動中。
著書に『ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖』(マイナビ)他。

Blog: 旅とリズム
Twitter: https://twitter.com/tabirhythm
Facebookページ: http://www.facebook.com/tabirhythm

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JACARA / CIEN VOLANDO


● JACARA / CIEN VOLANDO / 2,200円(税込)
ジャカラはそれぞれのアイデアやレパートリーを持ち寄り、様々な可能性を探るために2007年に結成された。若手ながらにも抜群のクリエイティビティーを発揮する彼らは、結成以来、コンテストやイベントでファイナリストに選出されるなどアルゼンチンでも高く評価されている注目のグループである。
待望のデビュー・アルバムとなった本作は、そんな彼らの高い能力を存分に発揮しつつ、若手らしいフレッシュな感性が爽やかな風をもたらす、実に気持ちのいいアルバムとなっている。
彼らの特色は、フォルクローレをベースにしつつも、ソフィスティケイトされたアレンジの妙にある。原曲の持つ根源的な魅力を感じさせつつも、予備知識なしに聴けば心地の良いポップ・アルバムを聴いているような気持ちにさせてくれる。そういった若手ならではの軽やかさが他のコンテンポラリー・フォルクローレ作品と大きく違っている点で、様々な才能が群雄割拠するアルゼンチンにおいても頭一つ抜けたグループであるといえるだろう。
エセキエル・マンテガをプロデューサーに迎えたことも実に効果的で、録音のクオリティも驚くべきものに仕上がっている。ヴォーカル、ピアノ、チャランゴ、ボンボ、シンバル+αといったミニマムな編成でありながら、アコースティック楽器特有の温もりや残響、音の重なり、音圧といった様々な要素にまで繊細な配慮がなされたであろう緻密さは「現在」の感性を反映したものであり、本作の印象を決定付けている。
素晴らしいゲストの参加も特筆すべきだ。カルロス・アギーレはM2でアコーディオンを演奏しているが、M9ではそのお礼とばかりに力強い演奏でアギーレの名曲をカバーしている。そしてシルヴィア・イリオンドがヴォーカルで参加したヴィクトル・ハラの名曲カバーM6は本作のハイライトの一つであろう。どこかキュートな印象を抱かせるジャカラの音楽においては異色ともいえる、圧倒的な存在感を放つシルヴィアの歌声は、フォルクローレを中心に交差するアルゼンチンの多彩で深遠な音楽文化の奥行きを強く感じさせてくれる。







 

TRÍO FAMILIA / TRÍO FAMILIA

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● TRÍO FAMILIA / TRÍO FAMILIA
昨今のアルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレ・シーンと、ブラジル南部~ミナス~サンパウロ・シーンの連帯を象徴するようなグループです。
トリオ・ファミリア=ファミリー・トリオ。何とも飾り気のない名前だが、その3ピースを構成するのはいずれも素晴らしい音楽家。マルコス・アルチェッティはバンダ・エルメチカの一員として、またカイマンタ・カイマンといった独自性溢れるグループのリーダー/作曲家として活躍するベーシスト。その妹アナ・アルチェッティも同じくバンダ・エルメチカの一員、そしてハヴィエル・アルビンやフェデリコ・アレセイゴールらのコンテンポラリー・フォルクローレ・シーン最重要作において、その清廉な歌声を聴かせてくれた隠れたキーパーソンである。そしてそのアナの夫であるのがアカ・セカ・トリオの一員として知られるコンテンポラリー・フォルクローレ・シーンNo.1のパーカッショニスト=マリアノ・カンテーロ。まさに家族だけで構成されたトリオによる初名義アルバムである。
2012年の3月から約半年間をかけてレコーディングされたという本作は南米のフォルクローレがベースとなっているが、加えて、ブラジル音楽やジャズといったモダン・ポピュラー・ミュージックからの大きな影響を受けているのが何よりも特徴だ。アナの清流のようなピアノとヴォーカルを軸に、心地の良いハーモニーを伴いながらもプログレッシブに進行する#2、詩人としても高名なマルティン・ラニンクエオがゲスト・ヴォーカルで参加した#6・・・。ハイメ・ロス(ウルグアイ)、シモン・ディアス(ヴェネズエラ/カエターノもカバーした"満月のトアダ")といった南米各地のフォルクローレを取り上げつつ、どこか1970年代以降のエリス・レジーナ・サウンドを彷彿させるエレクトリック・ピアノを使用した浮遊感溢れる演奏を繰り広げていく。その音楽的邂逅の象徴とも言えるのが#8だろう。ホジェリオ・ボテル・マイオらを引き連れてアカ・セカ・トリオとも共演するなど、近年地域や国境を超えて目覚ましい活躍を続けるブラジル南部サンタ・カタリナ州出身の女性ヴォーカリスト=アナ・パウラ・ダ・シルヴァをゲストに迎えたこの曲は、ブエノスを中心としたアルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレ・シーンと、ブラジル南部~ミナス~サンパウロの親和性を強く感じさせてくれる。

EDGARDO CARDOZO / 6 DE COPAS


● EDGARDO CARDOZO / 6 DE COPAS
MUSICAL ANTIATLAS / ARG / CD / 1,600円(税込)

プエンテ・セレステの作曲家、ギタリスト、ヴォーカリストとして活躍する才人エドガルド・カルドーソによる久々のソロ名義新作。弾き語りなので地味かな・・・と思ってたんだけど、録音も素晴らしく、飽きないどころかグイグイと引き込まれます。このミニマムなスタイルでここまでの完成度のものもなかなかないです。

サンチアゴ・ヴァスケスやマルセロ・モギレフスキーらによる実験的ポップ・フォルクローレ・グループ、プエンテ・セレステ。フォルクローレをベースにしつつ、湧き出るようなアイデアと圧倒的な演奏技術で、常にプログレッシブに進化するグループである。そしてメロディ・メイカー/ヴォーカリストとして、グループにおける絶妙なバランスを成立させているのが本作の主役エドガルド・カルドーゾだ。
プエンテ・セレステ諸作品をはじめ、自身名義でリリースされたキャリアからも、彼の音楽性を紐解くことができる。ジャズのスタイルでありながらボサノヴァにも通ずる旋律創造の素質に溢れた作品『Anos despues(2000年 トリオ名義)』、フアン・キンテーロ(アカ・セカ・トリオ)とのギター×2&ヴォーカル×2というデュオ編成でハーモニー進化の一つの到達点をみせてくれた『Amigo(2009)』はいずれもシーンのスタンダードとなってきた傑作。となれば次はどんな世界を見せてくれるのか?期待は高まるばかりだが、最新作『6 de copas』は、そんな高いハードルですら軽がると越えてしまっている。
エドガルドが敬愛する詩人フアン・ルイス・オルティスの詩を用いた#1,5,11を除き、全てがオリジナルの作詞作曲のレパートリー。既存のフォルクロリック・スタイルから必要なエッセンスのみを抽出しつつ、固定概念にとらわれずに再構築した内容は、カルロス・アギーレやフアン・キンテーロが確立してきたコンテンポラリー・フォルクローレとは異なるもの。しかし、そこにはフォルクローレの持つ根源的な生命力やその揺らぎが確実に、そして繊細なまでに封じ込められている。ゲストなし、オーバーダブなしのライブ録音というミニマムなスタイルも含め、かのジョアン・ジルベルトを連想せざるにはいられない。それほどまでに革新的な作品なのである。
録音は彼の音楽性を熟知する稀代の天才サンチアゴ・ヴァスケス、そしてアートワークは数多くのアーティストを手掛ける写真家マリア・ビルバと、名作としての条件は揃っていると言えるだろう。

ORQUESTA DE MUSICA SUDAMERICANA / UNION ALTA


● ORQUESTA DE MUSICA SUDAMERICANA / UNION ALTA
MARGARITA / ARG / CD / 1,600円(税込)

デビュー作以来、一貫してアルゼンチンを中心とする南米各地のフォルクローレを独自の路線で再構築してきた鬼才作曲家/ピアニスト、ノラ・サルモリア。自身名義での作品と共に近年彼女が力を入れているプロジェクト「ORQUESTA DE MUSICA SUDAMERICANA (南米音楽楽団)」での新作がリリースされました。
マルセラ・パサドーレ、リリアナ・エレーロほか様々なゲストとのコラボレーション、そして大所帯オケだからこその一体感が生む幸福感。鬼才としての側面はそのままに、彼女の天真爛漫な部分を今まで以上に楽しめます。ハイ・ペースでリリースを続けると同時に、次々に新しい景色を我々に掲示してくれる彼女からは、やはり片時たりとも目が離せませんね。

○ my space

PALOMA DEL CERRO / GOZAR HASTA QUE ME AUSENTE


● PALOMA DEL CERRO / GOZAR HASTA QUE ME AUSENTE
ACQUA / ARG / CD / 1,800円(税込)

アルゼンチンから若く才能あふれる女流フォルクローレ・エレクトロニカ・アーティスト、パロマ・デル・セロのデビュー・アルバムが登場。パーカッションやギターを中心とした生音楽器とキーボードやスクラッチ、打ち込みを駆使したエレクトロニクスによる多重録音やダブ処理で南米のフォルクローレを再解釈するというスタイルは、マリアナ・バラフやトノレックに近いスタイルですが、彼女の図抜けているところは、そのすがすがしいまでの軽やかさにあるでしょう。強烈にルーツがありながらも先述の2アーティストのように仰々しくならず、あっけらかんとした迷いのなさが、クラブ・ミュージックとしての強度を高めているのが非常に好印象。どちらが腰にくるダンス・ミュージックかと問われれば、間違いなくこのパロマに軍配が上がります。フォークトロニカ的に空間を漂う楽曲もあり、アルバム・トータルとして聴きたくなる全体の流れも見事。


JUANJO BARTOLOME / LUMINILO


● JUANJO BARTOLOME / LUMINILO
SHAGRADA MEDRA / ARG / CD / 1,800円(税込)

フォルクローレからクラシック、バリバリのフュージョンまでをこなすギタリスト、フアンホ・バルトロメがシャグラダ・メドラからリリースした2011年作。カルロス・アギーレ諸作や「ルス・デ・アグア」など、シャグラダといえばアコースティック・サウンドが特徴的です。しかし本作ではアコースティックに加え、ギター・センセ、フレットレス・ベース、ローズ・ピアノ、打ち込みなどの電子楽器が実にさりげなく、弦楽四重奏やボンボなどのサウンドと絡み合っています。意識的に聴かないとわからないほど、すーっと耳に自然に入ってくる見事な融合。もちろんフォルクローレに根差した美しいメロディは朝日を浴びる川面のようにキラキラと輝いています。さすが妥協を知らない構築美で知られるシャグラダ・メドラ。ゲストにフアン・キンテーロ、ロロ・ロッシ、クラウディオ・ボルザニ、フェルナンド・シルヴァ、そしてカルロス・アギーレも参加。

○ MY SPACE

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Eri
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男性
自己紹介:
ラテン・ブラジル音楽を中心としたワールド・ミュージックのバイヤー。基本的には今まさに聴いている音楽の中から、本気で面白いもの、いいと思ったものを掲載。それと自分が関わっているイベントの告知などもちょっと載せていきます。
【More Profile】
※暫くはこれまで色々なところに書いてきたものを加筆修正してアーカイブ化する作業も並行して行いますので、あしからず。

e-mail: yusukerikawa*gmail.com
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