● CHICO MELLO / DO LADO DA VOZ
RIP CURL / JPN / CD / 2,400円(税込)
作品自体も驚くべきものですが、濱瀬さんによる解説も本当に素晴らしい。優れた音楽家は優れた文筆家でもあるという好例だと思います。2013年3月24日発売。
シコ・メロが2000年に発表した大傑作。入手困難だった『ド・ラド・ダ・ヴォス』がついに日本盤リイシュー!
「ミニマル、ジョン・ケージ、ブラジル・ポピュラー音楽などの要素が最高度に知的に結合した音楽。このアルバムが発表された2000年以降、私にとってはすべての音楽の中でこれ以上のものが依然として見当たらない、というほどの素晴らしい作品だ」 濱瀬元彦
ブラジル出身、現在はドイツ・ベルリンで活躍する音楽家、大学教授、医師でもあるシコ・メロが2000年に発表した『ド・ラド・ダ・ヴォス』が驚愕の日本盤リイシュー。ブラジル音楽シーンで大きな地殻変動が起こる今こそ聴かれるべき作品。世界的にも最高水準とも言える音楽的進化を続ける近年のブラジル音楽。アンドレ・メマーリ、アントニオ・ロウレイロなどのサンパウロ~ミナスの若手音楽家の活躍が注目される中、かつてここまで高度に洗練された作品が発表されていた。
インディペンデントなリリースだったことと、元来ミニマル・ミュージック/現代音楽のシーンで知られたアーティストだったため、本作はブラジル音楽リスナーのあいだで大きな注目を集めることはなかった。しかし、世界的にも最高水準と言える洗練された音楽が次々に生み出されている現在でこそ、注目に値する1枚といえよう。
PR
COMMENT