● GRUPO INVENTOS / GRUPO INVENTOS
INDEPENDENTE / BRA / CD / 2,400円(税込)
新世代ブラジル音楽シーンの中核をなす女流クラリネット奏者/作編曲家=ジョアナ・ケイロスによる管楽六重奏「グルーポ・インヴェントス」。メンバー6人はいずれも作曲家であり編曲家、そして複数の楽器をマスターするマルチ・インストゥルメンタリストというエリート集団。ともに音楽活動をするようになってから既に7年が経過、それぞれの音楽的才覚を磨きつつ作り上げていった音楽を一つの形に纏め上げたのが1stアルバムとなる本作である。
管楽器によるアンサンブルに重きが置かれるのが、ブラジルのオーケストラ編成音楽における伝統だ。本作で聴ける楽曲群は、まさにそういったブラジル音楽の伝統を継承しつつ、インヴェント=発明という意味をグループ名に冠する通り、他に類を見ない手法にてその音楽的可能性を拡張していく実験的かつ創造的な試みだ。
楽曲はメンバーのオリジナル曲が大半を占めるが、中には"Palinha pra Joana(Hermeto Pascoal)" ,"Choro(Egberto Gismonti)", "Realejo(Itiberê Zwarg)"といった偉大なる先人の楽曲を採用。ブラジル音楽をイノヴェイトし続ける姿勢がそのレパートリーからも明快に示されている。
冒頭"Coletâneas"の後半に現れるふと気の休まるようなコーラスを聴くと、彼らの音楽的探究心が、あくまで常に歌心を忘れないブラジルらしさの上に成り立っていることに気付くだろう。本作は「進化と秩序」を重んじる、まったくもって正統なブラジル音楽でもあるのだ。
Joana Queiroz: clarinet, bass clarinet,tenor sax, and Voice,
Victor Gonçalves: Alto Sax,Soprano Sax, Accordion, Piano and Voice ,
Thiago Queiroz: Baritone Sax, Alto Sax, Flute and voice,
Yuri Villar: Tenor Sax, Soprano Sax and Voice,
Jonas Correa: Trombone, Bass Trombone and Voice
Pedro Paulo Junior : trompa de marcha , Voice
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