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カテゴリー「BRA>JAZZ/CONTEMPORARY」の記事一覧

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vimeo - Hamilton De Holanda Quinteto + Hermeto Pascoal "Viajando Pelo Brasil"


Hamilton De Holanda Quinteto + Hermeto Pascoal "Viajando Pelo Brasil"
こりゃ凄い!!!エルメートの最高傑作「神々の祭り」収録のプログレッシブな名曲を、アミルトン・ヂ・オランダのキンテートと共に演奏した映像。アミルトン・ヂ・オランダ(バンドリン)以下、ダニエル・サンチアゴ(ギター)、アンドレ・ヴァスコンセロス(ベース)、マルシオ・バイーア(ドラムス)、ガブリエル・グロッシ(ハーモニカ)。この5人によるショーロのプログレやフリー・ジャズへの接近は今後も目が離せないですねー。
※ちなみにドラムのマルシオ・バイーアは昨年のエルメート来日公演でも叩いてました。

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JOAO HERMETO / LA ONDE EU MORO


● JOAO HERMETO / LA ONDE EU MORO
BOLACHA DISCOS / BRA / CD-R /1,000円

ラパ・サンバの中心グループ、チラ・ポエイラのパーカッショニスト、ジョアン・エルメートが"LA ONDE EU MORO"でリリースしたアルバム。先日紹介したナナ・ヴァスやスザーノらによるセメンテイラ、天才パーカッショニスト、ハミロ・ムソット、更にはウアクチやシリといったユニークなパーカッション・ミュージックには事欠かないブラジルにまた一枚面白い個性が加わりました。それにしてもこのボラーシャ・レーベルはCD-Rなのがつくづく残念ですね・・・。

○ myspace 
(下のyoutubeで見られるライブよりもスタジオ録音のほうが圧倒的に面白いです。)


La'onde eu moro - video release

+ + +

まずはその打ち込みと生楽器を駆使した独特の質感のサウンドに驚くであろう。Ivo Senra(key)、Lúcio Sanfilippo(vo)の的確なサポートを除けば、あとはジョアンのパーカッションとサンプラーによる打ち込みが支配する機械的な世界観。マルコス・スザーノが彼のリーダー作で推し進める「パンディロのグルーヴを核としたダンス・ミュージック」ともまた違う。サンバのパーカッションがもたらすオーガニカルな快感をベースにしたラウンジ・ミュージックとでも形容すればいいのだろうか。深海に迷い込んだかのような感覚を惹起させる独特の距離感のある無機質なサウンドと、ジョアンの生パーカッション。この二点と、豊穣なるブラジル音楽との交点が、単なるラテン・ラウンジ・ミュージックと異なる複雑に折り重なった魅力をみせてくれる。そんな魅力を最大限に感じられるのがシコ・ブアルキの名曲"A Volta Do Malandro"カバーであろう。プリミティブなパーカッションとシコのマントラのような呪術性と多義性を帯びた言葉の妙、そこにサンバのパーカッションが加わり、渾然一体となりながら一つのグルーヴを奏でていく・・・。どこかフリー・ジャズ的な混沌も含みながら解釈されたMPBの名曲にブラジル音楽の新たな地平を見ることが出来る。


V.A. / SEMENTEIRA - SONS DA PERCUSSAO


● V.A. / SEMENTEIRA - SONS DA PERCUSSAO
BALUARTE / BRA / CD / 2,600円(税込)

言わずと知れたブラジリアン・パーカッションの巨人でジスモンチやドン・チェリーなどとのコラボレートでECMに名作を残すビリンバウ/ヴォイス・パフォーマンスの達人、ナナ・ヴァスコンセロス。インド打楽器「タブラ」を得意とするマルチ・パーカッショニストで、オルケストラ・ポプラール・ヂ・カマラをはじめ多くのインスト/セッションで活躍するカイート・マルコンデス。サンパウロの現代音楽フィールドで活躍する若手パーカッション・トリオ、コラサォン・キアルテイラ。ショーロやサンバが基礎にありながら、コンテンポラリー・ジャズ、MPB、クラブ・ミュージックに至るまで幅広い分野で活躍。独自に編み出したパンデイロ奏法でいまやブラジルだけでなく世界的にも大活躍のパーカッショニスト、マルコス・スザーノ。確かな技術と見識を持ちつつも、常に進化し続けるブラジルを代表するパーカッショニスト達によるユニット:プロジェクト、セメンテイラによる2011年初頭にリリースされた作品がこの「ソンス・ダ・ペルクッサオン=パーカッションの音」です。下のyoutubeを見ていただければお分かりになると思いますが、パンディロやビリンバウといったブラジル固有のものに拘らず世界中のパーカッションを自由に取り上げメタ・フォルクローレ、メタ・カルチャーな世界観を作り上げていく非常に興味深いユニットです。だからといってフォルクローレやカルチャーの匂いがないのかと言えば全く持って逆で、現代的な音作り(各楽器の録音状態の良さ、分離や位相など)がアマゾンの奥地でその地の閉ざされた民俗音楽を聴いているような感覚に陥らせるような凄みを生み出しています。もはやフォルクローレとかルーツといった言葉自体が意味を失いつつある昨今において当然といえば当然なのかもしれませんが、やはりナナ・ヴァスのような天然モノ(失礼)とスザーノ、カイート・マルコンデスのような非常に現代的なバランス感覚の出会いが良い化学反応を起こしている例だと思います。DJでかけても非常に反応がイイ一枚。

○ OFFICIAL SITE



DELIA FISCHER / SAUDACOES EGBERTO


● DELIA FISCHER / SAUDACOES EGBERTO
DELIA FISCHER / BRA / CD / 2,300円(税込)

ジスモンチのレーベル"CARMO"からの1ST「ANTONIO」、ジスモンチ、エルメートがゲスト参加し現代音楽的な重厚な響きとMPBを融合させた2ND「PRESENTE」に続きリリースするのは御大ジスモンチ曲集。
デリアの特徴は繊細さと女性らしい柔らかさが特徴のピアノ、そしてピアノに比べどこか幼さの残るヴォーカリゼーションの共存にあります。この絶妙なバランスがJAZZ/CLASSICの高貴さとMPBのキャッチーさを実に絶妙に繋いでいると言えるでしょう。前作以上に「POP」面を聴かせてくれるモスカとの"Um outro olhar"、美しすぎるバンドリンとシンプルなパーカッションの序盤からロック・ビートでアグレッシブなピアノ・ソロを披露する"Cor de sol(Loro)"、ヴァイオリンを迎えた室内楽的な"Palhaco"、そして恩師エグベルト・ジスモンチがゲスト参加し10弦ギターを弾きまくるサンバ・トラック"Saudacoes"など、いずれも興味深いトラックが並びます。
ジスモンチ曲の素晴らしさを改めて実感すると同時に、自らのバンドを従え、コレまで以上にやりたい放題といった感じに爆発するデリアの溢れんばかりの才気を堪能できる一枚となりました。年末から始まるジスモンチ再発シリーズと同様にこちらも是非チェックしていただきたい一枚です。


Delia Fischer / Maracatu

EGBERTO GISMONTI - EMI/ODEON音源CD化

   
  

既にご存知の方も多いと思われますが、ジスモンチのEMI/ODEON音源がボンバ・レコードからCD化されます。

○ 初CD化タイトル含む巨匠、エグベルト・ジスモンチEMI-ODEON 主要7タイトルが国内盤リリース!!


とりわけ注目なのが初CD化となる作品を含めた現在入手困難な
● EGBERTO GISMONTI / 水とワイン
● EGBERTO GISMONTI / コラサォエス・フゥトゥリスタス
● EGBERTO GISMONTI / ファンタジア
● EGBERTO GISMONTI / エグベルト・ジスモンチ(1984)
の4枚でしょう。

今後もこの復刻、続くという話もあるそうです。名作「シダーヂ・コラサォン」などブラジル/プログレ好き以外にも広く聴かれるべき作品もCD化されるといいですね。

+ + +


Egberto Gismonti / Dança das Cabeças

ANDRE MEHMARI / CANTEIRO - いよいよ発売!


(とにもかくにも新作についての映像を、まずはご覧ください

89fe22ee.jpg Canteiro.jpg
クリックすると大きな画像で見られます。

● ANDRE MEHMARI / CANTEIRO 11/5 入荷!!
Estúdio Monteverdi / BRA / 2CD / 4,200円(税込)
アンドレー・メーマリの最新作がいよいよリリースされました。2枚組30曲、ゲストはセルジオ・サントス、アミルトン・ヂ・オランダ、ナ・オゼッチ、カルロス・アギーレ(!)など、錚々たるメンバー。

詳細はインフォメーションを転載しますが、かなりの時間と労力をかけてじっくりと作り上げたようです。アンドレーの世界観、そして彼を中心とした南米の素晴らしい音楽家達によるスリリングな試みを体験できる作品となりました。

ブラジルのフォルクローレ、ファド、ジャズ、クラシック、現代音楽、実験音楽などなど、彼の音楽からは様々な響きを感じるのですが、その器の大きさが突出していますね。描かれるランドスケープはいつも広大で、その豊かな世界の中ではクラシックやジャズも、まるで野生の動物のように自由に躍動しています。

まだ34歳、いよいよエグベルト・ジスモンチを超えるのでしょうか?

助川太郎 / NOTURNO


● 助川太郎 / NOTURNO
ECLECTIC RECORDS / JPN / CD / 2,625円

ヴォーカリストEMIKOとのデュオ、メヲコラソンを中心とするブラジル音楽の演奏から、スガダイローのようなフリージャズ系ミュージシャンとの共演、更には口琴での即興など、多彩かつ精力的な活動をされているギタリスト助川太郎のアルバム。土井徳浩(cl)、安井源之新(per)とのトリオでエグベルト・ジスモンチの「Lôro」やエルメート・パスコアール「Chorinho pra ele」、ギンガの「Cheio de dedos」などの名曲から自身のオリジナルまでをも披露している。
というのは要約の要約で、彼の特異な音楽性は上述の幅広い活動からもわかるとおり、とても簡単には語れるものではありません。冒頭「Lôro」の演奏は象徴的。エフェクトがかったギターに無機的とすら評したくなる源之新さんのタイトなパンディロ、鳥の鳴き声といった効果音を交えながらも、あくまで音色の美しさにこだわったクラリネットとギターが奏でる名メロディ(ロロは本当にいい曲ですね)。様々な実験を行いながらも、卓越した演奏技術に支えられた音色の美しさとブラジル音楽らしいゆったりとしたグルーヴもある。モダンなセンスと実験感覚をバランス良く備えた、こういうギタリストはいまやブラジルにもなかなかいないんじゃないでしょうか?以前ここでも紹介したスワミ Jr.が好きなら是非聴いていただきたいアーティストです。


"Bebe" 助川太郎(g)スガダイロー(p)徳久ウィリアム(voice)@なってるハウス

○ 助川太郎 official site

About

HN:
Eri
HP:
性別:
男性
自己紹介:
ラテン・ブラジル音楽を中心としたワールド・ミュージックのバイヤー。基本的には今まさに聴いている音楽の中から、本気で面白いもの、いいと思ったものを掲載。それと自分が関わっているイベントの告知などもちょっと載せていきます。
【More Profile】
※暫くはこれまで色々なところに書いてきたものを加筆修正してアーカイブ化する作業も並行して行いますので、あしからず。

e-mail: yusukerikawa*gmail.com
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