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JUANJO BARTOLOME / LUMINILO


● JUANJO BARTOLOME / LUMINILO
SHAGRADA MEDRA / ARG / CD / 1,800円(税込)

フォルクローレからクラシック、バリバリのフュージョンまでをこなすギタリスト、フアンホ・バルトロメがシャグラダ・メドラからリリースした2011年作。カルロス・アギーレ諸作や「ルス・デ・アグア」など、シャグラダといえばアコースティック・サウンドが特徴的です。しかし本作ではアコースティックに加え、ギター・センセ、フレットレス・ベース、ローズ・ピアノ、打ち込みなどの電子楽器が実にさりげなく、弦楽四重奏やボンボなどのサウンドと絡み合っています。意識的に聴かないとわからないほど、すーっと耳に自然に入ってくる見事な融合。もちろんフォルクローレに根差した美しいメロディは朝日を浴びる川面のようにキラキラと輝いています。さすが妥協を知らない構築美で知られるシャグラダ・メドラ。ゲストにフアン・キンテーロ、ロロ・ロッシ、クラウディオ・ボルザニ、フェルナンド・シルヴァ、そしてカルロス・アギーレも参加。

○ MY SPACE

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Videos - SUPER BOIRO BAND


Super Boiro Band "so i si sa"



Super Boiro Band"kha mu lan ma"

先日シュペール・ボイロ・バンド(発音合ってるのかな?)のレコードを聴くチャンスに恵まれました。久々に聴きましたがあらためて凄いバンドですね。ギネアの国営レーベル、シリフォンに残された割と後期のアルバムなのですが、一般的に黄金期とされるケレティギ・エ・セ・タンブリニやベンベヤ・ジャズらの初期~中期よりも圧倒的にインパクトがありますね。オルガンとホーンズの入った豪華な編成で演奏されるタイトなラテン+ファンク。フェラ・クティよりも個人的には数倍カッコイイと思います。
一時期スターンズがシリフォンの重要音源を2CDでコンパイルしていましたが、それはそれで王道として、このあたりの後期サイケデリック路線もコンパイルしてほしいものです。

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Videos - DARK CITY SISTERS


Dark City Sisters "Nkabinde"


Dark City Sisters ”Langa More"

先ほどのスポークス・マシヤネに代表される音楽「クウェラ」が、アメリカ音楽の模倣から脱しておらずオリジナリティに乏しいのに対し、このダーク・シティー・シスターズを代表とする「ンバクァンガ」という音楽はゴスペル的コーラス・グループの伝統を踏襲しつつもベース・ラインやリズム・パターンに圧倒的なオリジナリティが存在します。南アフリカ音楽の最高峰といえるでしょう。残念ながらレコードも大変貴重でCDも復刻が進んでいないため、現状聴くことが難しいのですが、来年あたり著作権保護消滅でCD化が進むのでは?という噂あり。

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SPOKES MASHIYANE / KING KWELA

SPOKES_MASHIYANE.jpg
● SPOKES MASHIYANE / KING KWELA
GALLO / SOUTH AFRICA / CD / ※入手難

本日お客さんに素敵なCDを頂きました。南アフリカのペニー・ホイッスル名手スポークス・マシヤネの1959,60年音源集です。ペニー・ホイッスルというのはアイリッシュなどでも使われるブリキ笛。ノヴェルティー・グッズとして巷に溢れていた笛で、貧乏で高い楽器が買えないストリート・ミュージシャン達がペニー・ホイッスルを使用し始めた結果「クウェラ」というジャンルになってしまったのだとか。安物なだけに楽器としては二流なのですが、そんな短所を特長に変えてしまうのが当時のミュージシャン達の逞しさ。アメリカのジャイブ音楽のようなアコースティック・スウィングをバックに、朗々とあやしいピッチのメロディが鳴り響く、グッド・タイム・ミュージックに仕上がっています。
ちなみにアメリカ経由のポピュラー音楽の伝来や録音技術の高さなど、実はアフリカのなかでも音楽産業のインフラが最も早くに整っていたのが南アフリカ。そのあたりは名コンピレーション「南アフリカ音楽の歴史」を実際に聴いていただければ一聴瞭然なのでオススメです。



Spokes Mashiyane "Ndinovalo"

CHICO SARAIVA & ANA PAULA DA SILVA "PASSARO-FLOR"


CHICO SARAIVA & ANA PAULA DA SILVA "PASSARO-FLOR"

シコ・サライーヴァのサイトを見ていたら今一番好きな女性歌手、アナ・パウラ・ダ・シウヴァとの映像を発見!力強さと丁寧なコントロールの歌声をあくまで自然に披露する彼女。最新作はリオの一流ミュージシャンを従えたサンバ・アルバムでしたが、その前は彼女の出身であるサンタカタリナをモチーフにした作品、そしてギタリストのアレグリ・コヘアとのデュオによる極上アコースチコMPB・・・と、アルバム・コンセプトによってそのスタイルを絶妙に変えることもできる素晴らしい才能です。個性派揃いのブラジル歌手のなかでは稀有な存在。

○ OFFICIAL HP (ANA PAULA DA SILVA)

CHICO SARAIVA / SARAIVADA

CHICO_SARAIVADA.jpg
● CHICO SARAIVA / SARAIVADA
BISCOITO FINO / BRA / CD / 2,000円(税込)

リオで生まれサンタカタリナ、サンパウロで育ったというギタリスト/作曲家、シコ・サライーヴァの3RDアルバム(2007)。ハファエル・ハベーロやバーデン・パウエルを連想させる大きくゆったりとしたグルーヴと一癖も二癖もあるギターのフレーズ、ブラジルのフォルクローレに根差したアコースティックなリズム、そしてパウロ・セーザル・ピニェイロ、シコ・セーザル、ルイス・タチ、マウロ・アギアールら新旧の優れた作曲家達との共作も多く含む美しい歌詞。ミュージシャンズ・ミュージシャンである点なども含め、フォルクローレを巧みに現代に甦らせる手法は、セルジオ・サントスと同じようなポジションともいえますが、より内省的で聴後に違和感が残るのが特徴でしょう。セルジオが緑と水に溢れた内陸の美しい大地だとすれば、シコ・サライーヴァは雄大で圧倒的な鉱山のように、秘められたエネルギーと表面の無機質感がモノトーンな世界を演出します。

○ このアルバムでは彼が設立したバンド"BARCA"のメンバー達との再会・共演を果たしている。

○ OFFICIAL HP


Gravação do programa Radiola da Tv Cultura em setembro de 2011
マッチ箱で叩き出すリズムも見事。

ADRIANA CALCANHOTTO / MARITMO

adriana calcanhotto_mais perfumado from horto filmes | clara cavour on Vimeo.



adriana calcanhotto_tão chic from horto filmes | clara cavour on Vimeo.


11/2 TOKYO,11/4 OSAKA に来日公演を行うアドリアーナ・カルカニョットの映像。
最新作「O MICROBIO DO SAMBA」に準じた演出です。
東京と大阪でもこんなパフォーマンスが見られそう。あの紙ふぶき役やりたい。


ADRIANA_MARITMO.jpg
● ADRIANA CALCANHOTTO / MARITMO
BRA COLUMBIA / CD / 1,200円(税込)

先日とある事情で1STからまとめて彼女の作品を聴いたのだけれども、あらためてその才能に感服した。上記の映像や最新作のように、気難しく疑義を投げかけるような顔を見せたかと思えば、前回のパルチンピン名義作品のように子供から大人まで楽しめる作品を作ったりする。
両極端のものを違和感なく一つのアルバムに入れ込んでしまう。そんな彼女のポップ・スターとしての才能がもっとも顕著に現れているのが1998年の「MARITMO」でしょう。エルメート・パスコアール、ドリヴァル・カイミ、ペドロ・ルイスらゲストを迎えながらアコースティックとエレクトリック、フォルクローレとコンテンポラリーが実に有機的に結びついている様子は、ポップ・ミュージックのマジックとしか言いようがない。こういうスケールの作品って最近なかなかないですね。昔聴いたときは普通に楽しんでいたけど、久々に聴いてますます彼女のファンになりました。

+ADRIANA_CALCANHOTTO+ 

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Eri
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男性
自己紹介:
ラテン・ブラジル音楽を中心としたワールド・ミュージックのバイヤー。基本的には今まさに聴いている音楽の中から、本気で面白いもの、いいと思ったものを掲載。それと自分が関わっているイベントの告知などもちょっと載せていきます。
【More Profile】
※暫くはこれまで色々なところに書いてきたものを加筆修正してアーカイブ化する作業も並行して行いますので、あしからず。

e-mail: yusukerikawa*gmail.com
*を@に変えて送ってください。

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