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Unique,Universal,Universe Musics from Latin America,and more.

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DELIA FISCHER / SAUDACOES EGBERTO


● DELIA FISCHER / SAUDACOES EGBERTO
DELIA FISCHER / BRA / CD / 2,300円(税込)

ジスモンチのレーベル"CARMO"からの1ST「ANTONIO」、ジスモンチ、エルメートがゲスト参加し現代音楽的な重厚な響きとMPBを融合させた2ND「PRESENTE」に続きリリースするのは御大ジスモンチ曲集。
デリアの特徴は繊細さと女性らしい柔らかさが特徴のピアノ、そしてピアノに比べどこか幼さの残るヴォーカリゼーションの共存にあります。この絶妙なバランスがJAZZ/CLASSICの高貴さとMPBのキャッチーさを実に絶妙に繋いでいると言えるでしょう。前作以上に「POP」面を聴かせてくれるモスカとの"Um outro olhar"、美しすぎるバンドリンとシンプルなパーカッションの序盤からロック・ビートでアグレッシブなピアノ・ソロを披露する"Cor de sol(Loro)"、ヴァイオリンを迎えた室内楽的な"Palhaco"、そして恩師エグベルト・ジスモンチがゲスト参加し10弦ギターを弾きまくるサンバ・トラック"Saudacoes"など、いずれも興味深いトラックが並びます。
ジスモンチ曲の素晴らしさを改めて実感すると同時に、自らのバンドを従え、コレまで以上にやりたい放題といった感じに爆発するデリアの溢れんばかりの才気を堪能できる一枚となりました。年末から始まるジスモンチ再発シリーズと同様にこちらも是非チェックしていただきたい一枚です。


Delia Fischer / Maracatu
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EGBERTO GISMONTI - EMI/ODEON音源CD化

   
  

既にご存知の方も多いと思われますが、ジスモンチのEMI/ODEON音源がボンバ・レコードからCD化されます。

○ 初CD化タイトル含む巨匠、エグベルト・ジスモンチEMI-ODEON 主要7タイトルが国内盤リリース!!


とりわけ注目なのが初CD化となる作品を含めた現在入手困難な
● EGBERTO GISMONTI / 水とワイン
● EGBERTO GISMONTI / コラサォエス・フゥトゥリスタス
● EGBERTO GISMONTI / ファンタジア
● EGBERTO GISMONTI / エグベルト・ジスモンチ(1984)
の4枚でしょう。

今後もこの復刻、続くという話もあるそうです。名作「シダーヂ・コラサォン」などブラジル/プログレ好き以外にも広く聴かれるべき作品もCD化されるといいですね。

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Egberto Gismonti / Dança das Cabeças

JOANA DUAH / DA LICENCA


● JOANA DUAH / DA LICENCA
ROB DIGITAL / BRA / CD / 2,400円

マスカヴォ、バタコトへの在籍始め、NY活動時代はホメロ・ルバンボ、レオ・ガンデルマン、パウリーニョ・ブラガ、ベベウ・ジルベルト、フォホー・イン・ザ・ダークなどと共演。近年もセルジオ・サントス、アミルトン・ヂ・オランダのツアーへ同行するなど、経験豊富なキャリアを持つ女性シンガー、ジョアナ・ドゥアが待望のソロ・アルバムをリリースしたようです。
サンパウロの新興作曲家の中心人物と目されるダニ・グルジェルがカバーしたジアナ・ヴィスカルヂ&ミッヒ・フシチュカによる#1から惹き込まれます。サンバのリズムをベースにしたジャズ=エリス・レジーナが70年代以降に確立したいわば"王道"ともいえるMPBスタイルを踏襲する後進アーティストは多いですが、ここまでのクオリティで披露されると、う~ん、否でも応でも気分が高揚してしまいますね。ゴンザギーニャ曲#2、そして再びサンパウロの新興作曲家であるデボラ・グルジェル&ダニ・グルジェル&チアゴ・ハベーロによる共作曲、ドリ・カイミ&パウロ・セーザル・ピニェイロによる#4・・・。冒頭4曲だけ聴いても彼女の非凡なセンスがうかがい知れるでしょう。新旧作曲家を分け隔てなく取り上げ一つの作品とするセンスもさることながら、フェルナンド・メルリーノ(p)を中心に管楽器隊も入ったコンボによるジャズ・マナーなスウィングするバッキング。そして中低域を活かした存在感溢れる歌声を聴かせてくれるジョアナ。全てにおいて上質を極めるそのトラック群はMPB黄金期と聴き間違えるほど。ネルソン・アンジェロ&マルシオ・ボルジェス、シコ・ブアルキ、マルコス・ヴァーリ、ジャヴァンらの曲を取り上げる後半の展開も聴き進めていくほどに素晴らしいが、なかでもト・ブランヂレオーニ&ヴィニシウス・カルデローニをカバーした#9は白眉。ピアノ、ギターやクラリネットのアンサンブルが奏でるミドル・テンポのアンサンブルを纏い、どこか聖性すら漂うジョアナの歌声に惚れないものはいないでしょう。

○ MY SPACE



ANDRE MEHMARI / CANTEIRO - いよいよ発売!


(とにもかくにも新作についての映像を、まずはご覧ください

89fe22ee.jpg Canteiro.jpg
クリックすると大きな画像で見られます。

● ANDRE MEHMARI / CANTEIRO 11/5 入荷!!
Estúdio Monteverdi / BRA / 2CD / 4,200円(税込)
アンドレー・メーマリの最新作がいよいよリリースされました。2枚組30曲、ゲストはセルジオ・サントス、アミルトン・ヂ・オランダ、ナ・オゼッチ、カルロス・アギーレ(!)など、錚々たるメンバー。

詳細はインフォメーションを転載しますが、かなりの時間と労力をかけてじっくりと作り上げたようです。アンドレーの世界観、そして彼を中心とした南米の素晴らしい音楽家達によるスリリングな試みを体験できる作品となりました。

ブラジルのフォルクローレ、ファド、ジャズ、クラシック、現代音楽、実験音楽などなど、彼の音楽からは様々な響きを感じるのですが、その器の大きさが突出していますね。描かれるランドスケープはいつも広大で、その豊かな世界の中ではクラシックやジャズも、まるで野生の動物のように自由に躍動しています。

まだ34歳、いよいよエグベルト・ジスモンチを超えるのでしょうか?

11/19 CHORO CLUB with VOCALISTAS


ショーロ・クラブ with ヴォーカリスタスによる「武満徹ソングブック」のコンサートが行われます。

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● CHORO CLUB with VOCALISTAS / TAKEMITSU SONGBOOK
SONG X JAZZ / JPN / CD / 2100円

ブラジルの伝統音楽からアヴァンギャルドまでをレンジとする、世界的にも稀有な弦楽トリオであるショーロ・クラブの演奏をバックに、アン・サリー、おおたか静流、松田美緒、おおはた雄一といった個性溢れる日本を代表する歌手達が、武満の美しいメロディと普遍的な歌詞を歌ったアルバム。ショーロ・クラブや武満、現代音楽ファンのみならず、ジャンルを超えた多くの音楽愛好家から反響を呼びました。個人的にも最高の歌と演奏によって「日本語詞の素晴らしさ」を楽しめる久々のアルバムとして何回も聴き込んだ一枚です。

○ SONG X JAZZ 内の販売ページ

アルバムに参加した歌手達が集い、パーシモンの舞台で故人である武満の歌曲を歌う。特別なコンサートになることは間違いないでしょう。

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武満徹ソングブック・コンサート

日本人のかけがえのない日常を歌った武満徹による美しいポピュラー・ソング集。日本を代表するブラジル音楽の弦楽トリオ〈ショーロクラブ〉が7人の多彩なヴォーカリストを迎えて奏でる「タケミツ・メロディ」は、2011年の今を生きはじめる。

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11月19日 (土) OPEN 16:30 START 17:00

@めぐろパーシモンホール・大ホール
〒152-0023 東京都目黒区八雲1-1-1

¥4,000

主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団
協力:ソングエクス・ジャズ

【 出演 】
◇歌 アン・サリー / 沢 知恵 / おおたか静流 / おおはた雄一 / 松平 敬 / 松田美緒 / tamamix
◇演奏 ショーロクラブ ( 笹子重治 Guitar / 秋岡欧 Bandolim / 沢田穣治 Contrabass )

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 武満 徹の「ソング」が集められていながら、「武満徹」の名を、存在を、ほとんど意識しないで聴くこと。ショーロクラブによる『ソングブック』がもたらしてくれるのはそんな希有な体験。複数のシンガーそれぞれの持ち味を生かすことで、けっして恣意的ではない、うたと声との結びつきが生まれる。質の異なった女性の声がつづくとおもえばぽつりと男声が、複数の声が重なるものが、といった思い掛けなさもさりげなく仕組まれたストーリーが、コンサートのなかで、紡がれるはずだ。これらのうたがひとつのながれとなっているのは、どの曲も「武満 徹」によるから、ではない。「武満 徹」でありつつ、ショーロクラブ、であるから。三つの絃の音色とかさなり、からみ。トレモロ、ビート、ラテン的な空気感。そして時のなかを減衰するひびき。

 1930年に生まれ、1996年に亡くなった作曲家・武満 徹。ヨーロッパ由来の芸術音楽の延長・拡大されたかたちのコンサート・ミュージックを主としながら、映画や芝居の領域でのこした音楽はまたべつの魅力を持っていた。第二次世界大戦中、禁じられていたシャンソンをこっそりと蓄音機で聴かせてもらい、こんなに美しいものがあるのかと感嘆、音楽をやりたいと希望する。手探りのように楽譜を書き、音のでない紙に鍵盤を書いたピアノを持ち歩く。町を歩いているときピアノの音を耳にすると、弾かせてもらえないかと頼みこむ。進駐軍のキャンプでは、夜にしごとがあるまで、ピアノを弾かせてもらう。結局、音楽はほとんど独学だった。若い芸術家の仲間を得、ストラヴィンスキーに「発見」され、国内外の音楽家はもちろん、安部公房、大江健三郎といった多くの友人を持つ。海外でさかんに作品が演奏される。そうした一方で、愛する映画のために、音楽祭のために、共同でしごとをした。そうした「つながり」のなかで生みだされ、独自に生きはじめた曲たちがここに。

 武満 徹は、音楽につくり手の名がついているのは過渡的なもので、将来的に音楽は匿名/アノニマスにむかうと記した。ショーロクラブとシンガーたちの演奏は、従来の「武満 徹ソングブック」から次の段階への、ただ曲のみが親しまれ愛されうたわれ、作曲家の名がいつのまにか消えてしまう段階への、はじまりを告げる。

小沼 純一 ( 音楽・文芸批評家 / 早稲田大学教授 )



松田美緒 / COMPAS DEL SUR


● 松田美緒 / COMPAS DEL SUR
YAMAHA / JPN / CD / 2,800円

前作『クレオールの花』、2010年の南米ツアー~凱旋帰国公演、カルロス・アギーレ来日時による共演など、ウルグアイ、アルゼンチンの音楽家との親交を深めた松田美緒が、南米にてその親交を更に深め、一枚にまとめあげたアルバム。詳細は下記インフォに譲りますが、荒々しいカンドンベのリズム、ウーゴのリズミカルなピアノ、カルロス・アギーレの美しいピアノをバックに、南米各地の名曲を松田美緒が歌うアルバムとなってます。全て南米録音。軽々と海を越え、その地の人々と交わり、歌を通じてルーツとルーツを交わらせることで、また新たな文化を生む。彼女のライフ・ワークが結実した名作だと思います。

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グローバルな活動を続ける松田美緒が、前作『クレオールの花』をさらに発展させた新作を完成!今回はアルゼンチン、ウルグアイでの録音。参加ミュージシャンは、ウーゴ・ファトルーソ(p)、カルロス・アギーレ(p,vo)、レイ・タンボール、ウルバノ・モラエス(b,vo)、オラシオ・ブルゴス(g)、ニコ・イバルブル(g)他南米のトップ・ミュージシャンが集結!タイトルはラプラタ川で見上げた南十字星からイメージを膨らませたもの。Compás del sur は南の(del sur) 「羅針盤」(compás)という意味と、「リズム、拍子」(compás)という意味。3.11.に録音をスタート。祈りと希望に満ちた歌声が心をうつ。(インフォより)


ウーゴ・ファトルーソへのインタビュー。カンドンベの解説としても非常に秀逸。保存版です。

DJ - Luz de la música vol.2

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渋谷のbar cacoiでもDJをさせていただきます。詳細は下記にインフォ転載いたしますが、ブラジルとサルサ系DJが共演するパーティーはありそうでない組み合わせ。秋の夜長、bar cacoiというスペシャルな雰囲気を持つバーでの開催いうこともあり、各DJそれぞれのおもてなしを用意してくるでしょう。こちらも是非宜しくお願い致します。

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Luz de la música vol.2

11/13(SUN) 18:00 OPEN

@bar cacoi
〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目15-7
03-5456-2522

Charge
1000 yen

[DJ]
中原仁
高木慶太
takeshita(afrontier)
DJ ERI(diskunion)
machaco
Kaga(communication!)
町田町子(bluestars night/communication!)
haraguchic(communication!/Floating Disco Session/Higher Ground)

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About

HN:
Eri
HP:
性別:
男性
自己紹介:
ラテン・ブラジル音楽を中心としたワールド・ミュージックのバイヤー。基本的には今まさに聴いている音楽の中から、本気で面白いもの、いいと思ったものを掲載。それと自分が関わっているイベントの告知などもちょっと載せていきます。
【More Profile】
※暫くはこれまで色々なところに書いてきたものを加筆修正してアーカイブ化する作業も並行して行いますので、あしからず。

e-mail: yusukerikawa*gmail.com
*を@に変えて送ってください。

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